【不法侵入】窃盗目当ての泥棒?勝手に家に入った怪しい男との遭遇!
男は、金づちを頭の上に振りかざしていた!
悲劇が起きたのは、2017年1月12日午前11時頃。
家の中で出くわした見知らぬ男は、家から出て行こうとするので、制止しようとした。
すると、男はカナヅチを所持し、家にあった置き時計で殴られた。
大怪我はしていないが、時計で殴られ、鼻からの出血と打撲を負った。
撮影:おがわ りきや
■ 目次
- 家に上がっていた見知らぬ男性
- 不法侵入者とのやりとり
- 振りかざした手には凶器
- 取り押さえながら通報ができない!
- 警察が到着
- 警察署で事情聴取
- 被害者にのしかかる負担金
- 全治1ヶ月以上の怪我の補助金
- 事情聴取が終わる
- 可能なら現行犯逮捕
家に上がっていた見知らぬ男性
ここからは、その詳細です。
その日、家族は外出をしていて、自宅で留守番をしていた。
家の中は、いつもと変わらぬ静けさだった。
玄関の東側には台所、西には居間がある。
台所にいた時、居間と玄関の扉が敷居と擦れる音がした。
家族の誰かが帰ってきているのかと不思議に思い、玄関に見に行ってみると・・・。
自宅の玄関で、見知らぬ人と鉢合わせた。
50~60歳くらい、身長は約170cmくらい。
その男は、近所の人でもないし業者さんでもない。
足元は、靴の上に靴カバーをして、家に上がっていた。
Photo by Daniel von Appen on Unsplash
不法侵入者とのやりとり
男は突然声をかけてきた。
犯人:「この辺りに大西さんという人はいませんか?」
自分:「知りません」
すると、犯人はうなずいて、玄関から出て行こうとしていたので、慌てて止めた。
自分:「あなた、今どこから来ましたか?」
犯人:「玄関から入ってきた。」
おかしい!
居間と玄関の扉は人が通る時以外は、常時締め切っている。
空いた扉を示しながら、犯人に言った。
自分:「ここの扉は、常に閉まっているんです。なぜ空いているんですか?」
犯人:「そんなこと知らない。」
あまりにも、不自然な回答で納得がいかない。
出遭ってしまった状況から、すでにこの男は住居侵入罪だと判断をした。
男は、玄関から出ようとするが、僕がしっかりと男の服を掴んでいた。
男は、僕の手を振りほどこうとしていた。
しかし、僕はしっかりと相手の服を掴んでいた。
犯人:「離せ!おい、離せ!」
振りかざした手には凶器
すると、男の右手がすっと上がった。
手には、ビニール袋に入った金づち
瞬発的に相手の金づちを取り上げた。
もし、1発でも殴られていたら大きな怪我をするし、ましてや頭部などに当たったら、命の心配もある。
Image by Jan Steiner from Pixabay
今度、男は玄関の下駄箱の上の置き時計を手に取った。
すると、すぐにこちらに目掛け全力で叩きつけてきた。
時計は割れて、ガラスの破片が床に飛び散った。
次に、男は消火器を取ろうとした。
しかし、触っただけで持ち上げることができなかった。
なんとか男を抑え込もうとしたが、思った以上に力があり、抑え込むことができない。
もし抑え込めても、男は狭い家の中で暴れるため、110番通報をして警察を呼ぶことができない。
取り押さえながら通報ができない!
仕方なく抑え込むことを諦めた。
力を緩め、僕はその男に言った。
自分:「もう帰ってください。」
男は落とした野球帽を拾い、こう言った。
犯人:「ハンマーも返せ!」
自分:「危害を加えないと約束をするなら、返す!」
言葉だったかジェスチャーだったか覚えていないが、男は承認をした。
ビニール袋に包まれた小ぶりな金づちを返し、すぐに玄関から出て行った。
その後、警察に通報した!
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警察が到着
パトカー到着後、すぐに家の前の道路は、黄色のテープが貼られ封鎖された。
駆けつけた警察官や指紋採取する人は、総勢15人ほど。
周辺近所をパトロールする警官もいたようだ。
警察官から、名前・生年月日・家族構成などを聞かれた。
そして犯人とのやり取りの内容を伝えた。
警察の人数が多いため、何度も同じことを聞かれた。
できれば、伝えたことは警官同士で共有してほしい。
指紋採取などの現場検証、事件の再現は3時間近く続いた。
警察署で事情聴取
現場検証が終わると、次は警察署に行き、被害届の作成。
4人掛けのテーブルとイスが置かれた小さな部屋に通された。
警察官は、書類作成のためにパソコンを机に置き、起動させるが・・・
IDとパスワードが一致しないみたいで、ログインができないとのこと。
改めて、警察は黙々とパソコンに向かってタイピングをし始めた。
時折、他の警察官が来て両手の指・手のひらなどの指紋や唾液の採取をされる。
似顔絵を描く警察官もいて、様々なことを聞かれてきたが、今回の事件で一番ツッコミたくなるような質問は・・・
「男のまぶたは、一重?二重?」
犯人が危害を加えてこようとしている間に、そんなこと考えていられないよ!
一重か二重かなんて観察していたら、あっという間に殴られる!
被害者にのしかかる負担金
作成している間に、警察から病院で診てもらうように言われ、近くの病院へ。
診断書をもらってきてほしいとのことだったので、診察をしてくれた医者に要望した。
しかし医者からは、思わぬ言葉が!
● 傷害事件は保険が適用されないため、全額負担。
● 診断書を書くにはCTスキャンの必要がある。
● 診察・CTスキャン・診断書を合わせると、2万円ほど必要。
● 犯人が捕まっていないから、被害者である僕が全額自腹。
Image by David Mark from Pixabay
それに加えて、医者はこんなことも言い始めた。
「警察は何のために診断書が必要だって言ってるの?
『診断書をもらってきて』と彼らはいくらでも言えるけど、お金を支払うのは被害者であるあなたで、警察はお金を出してくれないよ。
診断書を作って、いったいあなたに何のメリットがあるの?」
全治1ヶ月以上の怪我の補助金
結局CTスキャンという決断はせずに、診察というより医者とのおしゃべりで終わった。
あとから、警察官が教えてくれたことだが、今回のような場合、診察と診断書に補助金のようなお金が出るらしい。
ただし、条件は全治1ヶ月以上のケガ。
補助してくれる金額はたったの3,000円らしい。
診断書は、犯人が捕まった際に、傷害罪に対しての刑罰を決めるのに必要らしい。
つまり今回の場合は、こういうことだ。
犯人への刑罰を望むのなら、自腹2万円を支払うこと!
事情聴取が終わる
警察署に戻り、現場検証で採取した物や、被害届などの書類に、大量(30〜40くらい)のサインと拇印をした。
外も暗くなってきて、結局書類作成が終わり、警察署を出る時は19時過ぎ。
パトカーで警察署に来ていたため、帰りは警察官が自宅までパトカーで送ってくれた。
パトカーの後部座席から窓の外をぼーっと見ながら、ふと思う。
「お腹すいた〜」
この日は朝食に食パン1枚食べただけ。
「警察署でカツ丼が食べたかった」
可能なら現行犯逮捕
被害に遭い法律違反だとわかったら、現行犯逮捕が一番いいです。
Photo by Bill Oxford on Unsplash
現行犯逮捕は、警察だけでなく一般の人でも可能です。
もちろん身の安全が第一ですが、犯人を逃してしまったら捕まえることができる可能性が格段に下がり、被害者が様々な負担や損益を被ることがわかりました。
ご購読ありがとうございました。
おがわ りきやでした。
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